2009/12/07

復活の卵

人が紡ぐすべての物語は、「十字架と復活」というイエスの物語に飲み込まれていく。人が作ったいかなる「壁」も、唯一の「復活の卵」であるよみがえりのいのちの中へと吸収されるのである。
 
「復活の卵」はよみがえりの初穂であり、神の新創造の宣言と証である。

イエスの物語は、残された4つの福音書によって知られている。しかし、その福音書と言えども、イエスの物語のほんの一部でしかない。

「イエスが行われたことは、ほかにもたくさんあるが、もしそれらをいちいち書きしるすなら、世界も、書かれた書物を入れることができまいと私は思う」(ヨハネ21:25)とヨハネは書いている。
 
 私たちは、「語られざるイエス」「秘められたイエス」を世界と書物から読み取ることが出来る。

 人が心奮わせ涙を流すのは、実は知るも知らぬも「キリストの影」に対してなのである。クリスチャンはその祝福を豊かに享受し、その秘密を鮮やかに解き明かす責務があるのではないか。私はそう思っている。
 
 世を遠ざけ、世に怯え、世に媚びるのは、いずれもあるべき姿ではない。

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