2009/12/26

すべらない話

「すべらない話」というのが人気らしい。子どもがテレビをつけていたので、私も興味があってちょっとだけ見ていたが、すぐにアホらしくなって自室にこもった。誰にでもどこにでもあるような話題を、お笑い芸人が脚色して話しているだけじゃないか。それが松本流だというのはわかるがどうも感心しない。個人的には松本は笑いのツボを心得ていると思う。M1グランプリでも、審査員の松本のコメントが、漫才自体より面白い。

松本に限らず、伸助にしても、タケシにしてもそうだが、サブカルチャーの担い手が、ショービジネスの玉座にふんぞり返っているのは、絵としては非常に醜い。タケシなんかはフライデーで叩かれてなきゃつまらない。タケシのボケにうなづく構図が出来上がったところで予定調和的にボケたって、何が面白いのかと思うが。

M1にしてもそうだが、必死に笑わそうとする巨大な仕掛けばかりが気になって、悲しくなって腹を抱えては笑えない。

不安で退屈で、忘れたいことが多すぎて、真面目に考えるのが嫌で、笑いたくて待ちかまえている人を、その仕掛けに招き入れて笑わす。この遊園地っぽさというか、国民的な幼稚さに苛立つ。

別にDVDにはしないが、私の日常はもっと面白いので、ブラウン館の中の「すべらない話」は私の中ではすべっているのだ。

TVのお笑い番組なんか見てないで、すべらない日常をenjoyしよう。他人に笑わせてもらわないと笑えないなんて、はっきり言って情けないぜ。

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