2010/06/27

schola 音楽の学校

数回にわたってNHKで放送されていた坂本龍一の音楽番組がなかなか面白かった。

schola「音楽の学校」というタイトルだが、scholaは、ラテン語で学校を意味するが、語源はギリシャ語のscholeで「暇」という意味だ。

最近、学力低下の原因ともされている「ゆとり教育」だが、「学校」はそもそも「暇つぶし」でなきゃいかんというわけだ。さらに教育の本意は「その人の中にすでにあるものを引き出す」という意味であって、外から詰め込んだり、鋳型にはめたりする現実とはほど遠い。

学校や教育の話になると、やはり仕事柄もあって、若干テンションがあがってしまうが、今日はゆるく坂本氏の番組と彼の音楽観の話。

坂本氏の作ってきた音楽が特に好きというわけではないし、YMOが大ブームの時は、かなりシラケて見ていた。オリエンタリズムを安易に売りにするのも私の好みとは程遠いものだった。

私は彼が自分の娘のために作ったという「オンガク」という曲が好きだった。この曲は最高にカッコイイと思った。

オンガクを学び尽くした彼がわざわざオンガクというタイトルをつけた楽曲は、とってもシンプルな子どものための曲。しかも、いつも歌わない彼がとつとつと歌うその歌詞もいい。

ボクは  地図帳 ひろげて オンガク
キミは  ピアノにのぼって オンガク
ハハ  待ってる 一緒に 歌うとき・・・・

http://www.youtube.com/watch?v=zFs880dNtmM&feature=related (最近のテイク、かなりシブイ!)

番組は、彼と馴染みのミュージシャンたちとの対談や子どもたちとのワークショップ。そして自身のユニットの演奏という構成になっていたが、なかなか楽しめた。

音楽をどう教えるか、どう伝えるか、どう共有するか、どう楽しむか・・・
これは私にとっても大きなテーマである。

番組はあっさり終わってしまったが、坂本氏の今後の発信や作品が楽しみである。

カナン教会・夏のスケジュール

本日の礼拝は、メンバーの都合により「家庭礼拝」に変更しました。メッセージがないので、レギュラー以外の参加はないと思いますが、念のためにお知らせしておきます。

カナン教会・夏のスケジュールです。


7月

04 メッセージ「日は動かず月はとどまる」(約束の地カナン⑦)
11 分かち合い 聖餐式
18 家庭礼拝
25 メッセージ「タイトル未定」(ひねくれ者のための聖書講座⑰)

8月

01 分かち合い 聖餐式
08 メッセージ「タイトル未定」(約束の地カナン⑧)
15 家庭礼拝
22 メッセージ「タイトル未定」(ひねくれ者のための聖書講座⑱)
29 家庭礼拝

礼拝はpm2:00からです。電車でお越しの時は車でお迎えに行きますのでご連絡ください。桜井駅や柳本駅に1時半前後に着く便で来られたらぴったりです。

どなたでもお気軽にお越しください。

2010/06/26

100年後のためのSign







毎回のライブはまさに「生もの」、今日はさすがに梅雨の最中だけあって強烈な湿気に悩まされた。商品でもある植物たちに囲まれて演奏するのだから当然と言えば当然だが、6月は失敗だっかかな。

ボサノヴァはリズムのキレがいのちなのだが、汗ばむとナイロン弦に指が絡みついて、うまく爪弾くことが出来ないのである。

そんな悪条件だったが、それでも風草木は大好きな空間。楽しく演奏することが出来た。今日はY.B.M氏が来ても来なくても、彼との関わりの中で生まれた曲「100年後」と「Sign」で締める予定だったので、開演直前に彼が現れたときには、思わずにんまりした。贅沢な時間を過ごさせてもらった。Junpei君、ありがとう。

スタッフのY嬢がとってくれた写真もなかなかいい。

水の上を歩く

今更ながらだが、私は特に「子どもが好き」というわけではないし、「学校」という仕組みや場所は「警察」と「病院」の次に嫌いだ。私は地方の何でもない美術館とか図書室とか、それほど混み合わない静かな場所が好きなのだ。

チャイムやカリキュラムや、あらゆる決まりや薄っぺらな目標や、追い立てる雑務や、わずらわしい人間関係に納得したことはただの一度もない。

イエスがナザレで30年間過ごされたという事実がなければ、私は100%教師などしていない。逆に私が学校で過ごすことは、そうしたイエスの追体験としての学びの要素があるからこそ価値を認めているのであって、仮に「良い先生」であるような一瞬が私の日常に認められるとしても、それは「良い先生であること」を目指した結果ではない。私は断じてそういう者にはなりたくない。

目の前にかわいい子どもたちが困っている状況があれば、何とかしてやりたいとは思うが、そんなことは評価すべきことではなく、大事なのはプロとしての「その手立ての正確さ」であるべきだ。そうした意味でのスキルはまだまだ未熟だし、この世界に身を置く以上は真摯にそれを追求しなければならないと思う。それが出来たとしてもそれはただの教師の標準であって、取り立てて評価すべきでさえない。それは「無農薬野菜」とか「有機農法野菜」とかいうレッテルみたいなものだ。野菜はそもそもそれが標準だと思う。

現場の真実を知っている教師は、机上の空論で自己完結する大学教授の話がいかに空疎かを日々確認している。

人が生きるということ、子どもが育つということ、そしてそんな人々が絡み合う世の中は、本や資料をつなぎ合わせた式やモデルで表せるほど単純ではない。脳みその中で空転する理想で世の中はまわらない。

小さな現場で長い時間留まれば、人の営みの難しさがわかる。イエスはナザレで、そこに暮らす人々と生きられたのだ。

私は偉そうにメッセージしているが、いつも信仰的というわけではない。イエスから目を離して湖に沈むペテロのごとく、日々水没の危機にさらされている。

私には教師の資質がそもそも足りないので、仕事を自力で乗り切る力はない。私にとって教師の仕事は、まさに水の上を歩くのに等しい。私が何とかやっていけているのは、ただ主の召しと導きの確かさのゆえだとつくづく思う。

今年はメチャクチャしんどい。思ったようにいかず、柄にもなくイライラすることも多くなった。そんなとき、そもそも私はここにいるはずじゃないのにここにいるのはなぜかを思い返す。そうすれば、静かにまたゆっくりと水の上を歩けるようになるのだ。

2010/06/25

3-1

たまたま起きていたのでデンマーク戦をリアルタイムで観た。熱狂的なサッカーファンではないが、ちょっと興奮した。3-1というスコアを予想した専門家はどれだけいるだろう?

「サッカーがチームプレーだということを証明したかった」という岡田監督や「決まるときはこんなもの」「もっと喜べるかと思ったけど喜べない。先があるので満足出来ない」という本田選手のことばは、この勝利が単なる偶然や幸運ではなかったこと裏付ける説得力があった。

サッカーはわかりやすい。この単純さが世界中の人々を熱狂させる。スポーツは音楽と同じようにことばの違いを越える。

日本の好調だけでなく、フランスやイタリヤという強豪が相次いでグループリーグを敗退していることも、今回のワールドカップをさらに面白くしている。

日本が次に対戦するパラグアイもユニークなチーム。凡戦にはならないと思う。

2010/06/24

ことばは違っていても・・・




地元の語学院の留学生との交流会をもった。出し物やプレゼントの準備に何かと時間が奪われたが、それに見合う盛り上がりはあったかな。

子どもたちはノリのいい留学生たちに圧倒されるかなと思っていたが、かなり友好的で、思っていたよりずっと上手にコミュニケーションをとっていた。

子どもたちと「おはボン」を歌ったが、こういうときにはピッタリくる。

2010/06/22

風草木ライブ

6月26日は風草木でのライブ。
風草木は実に不思議な空間。
私にとってもとても大切な場所である。
中南和に仕事があるときは、帰りによく立ち寄らせてもらった。
橿原市の特に風草木周辺には私の10代後半の想い出がいっぱいつまっている。
来月のアルコといい、田原本や八木周辺でのイベントは大阪や神戸や名古屋でのライブとは違って、何とも言えずセンチメンタルでノスタルジックなのである。




どうやら今回は、高校時代の同級生も来てくれるとのこと。

この写真は、前回のライブで風草木の店員さんが撮影してくれたもの。
ちなみに、風草木の店員さんは、みんな感じがよくてハイセンスなのだ。

http://www.geocities.jp/fuusouboku (風草木HP)

2010/06/21

今後のPruneは?

「PruneのCDはないんですか?」「HPはありますか?」などと聞いてくださる方もいて、土曜のライブは、まずまず好評だったようだ。

全く集客の努力をしなくていいのは助かる。「前回のお月見ライブが良かったのでまた来ました」というお客さんも何人もおられた。さらには、10月には大阪でもライブのオファーをいただいている。ありがたいことである。

確かに回を重ねるごとに、少しずつ良くなってきている。彼女たちのポテンシャルは高いので、まだまだこれから先が楽しみである。

何よりSue&Momoが、それぞれに手応えを感じてくれたことがよくわかるし、活動に意欲的であることがうれしい。とは言うものの、これからPruneをどうしようというビジョンはない。

ただゆるーく続けていければいい。そんなに無理しなくていい。誰かがしんどくなったらそこでおしまいでいい。

今回は、これだけケーナを使っているのに、結局フォルクローレを1曲もやらなかった。これもすごいことだなあと思う。

編成も妙なら、やってることも変わっている。クラシック調のものや、昭和歌謡風のものや、祭り囃子的なものなどなど・・・・さらに今回は、無伴奏のリコーダー3重奏もやってみた。

さて、今週末はSalt&Uribossaの風草木でのライブがある。「約束の場所へ」もSalt&Uribossaでやると、全く別の曲。でも、これは元々Sueちゃんの為に書いたもの。本家であるSueちゃんの歌には独特の味がある。これにMomoちゃんが絡むとまた面白い。

この「約束の場所へ」が今年の教会のメッセージの方向も決め、Salt&Uribossaのネクスト・アルバムのタイトルにもなろうとしているのだから不思議だ。

2010/06/20

音楽の贈り物

いろんな人を想って曲を書いてきた。昨日のライブでは、Momoちゃんのピアノに合わせて、SueちゃんがLife is beautifulを歌った。

どんなプレゼントでもあげてしまえば手元にはなくなる。しかし、音楽は捧げても消えない。音楽は分かち合うほどに豊かになり、生き物のように育っていく。そして、何度でも繰り返し、毎回新鮮に贈ることが出来る。

ライブ終了後、「今回の演奏の中で一番気にいったのは何?」とふたりに聴いてみた。

ふたりがそろって選んだのは、1曲目に演奏した「陽流(ひかる)」という曲だった。それは、私のクラスの子どもの名前である。

彼にはまだこの曲を聴かせる予定はない。いつか、彼にこの曲をプレゼント出来たらと想っている。それは「いつ」「どんな」かたちになるのだろう。

音楽は神さまがくださった最高の贈り物のひとつである。天から贈り物を贈る楽しみを贈ってくださった神さまに感謝したい。

2010/06/18

私の荷は重い

気がつけば1週間が過ぎていたというわけじゃないが、とにかくあんまりパソコンに向かう気がしなかった。その分、リアルな日常がてんこ盛り。

担任としての毎日は、実にいろんなことが起こり、何とも面白すぎる。子どもとの日々は、「生身の人間」としての瞬間的な反応を問われる。

大事なことは、何でもそう簡単にはいかない。

子どもの悩みひとつ解決するのも、恐ろしく面倒でやっかいで、私はほとんど「無力な支援者」でしかない。

ひとつひとつをあれこれと振り返りつつも、遊びと奉仕の準備を半分ずつ。

週末はPruneのライブ。日曜日はメッセージだ。まあ、夏休みまでこのペースは仕方がない。

私には荷が重すぎる。しかし、キリストの荷は軽い。ともなるくびきによって、キリストから学ぶことが出来、その結果、私の荷は軽くなる。この感覚が実に楽しいのである。時間がなくてもゆとりが生まれる。

メッセージの配信ブログを管理してくれているKoji君も、夫人の出産準備もあり、ご多忙の様子。そんな中、先週の「ひねくれ者のための聖書講座」の最新メッセージがupされているので、よろしければそちらも是非どうぞ。

20日(日)は、約束の地カナンのシリーズ第6回の予定。

2010/06/13

キリストの荷は軽い

昨日はリコーダー講座、今日はメッセージと、毎週、土日はウイークデー以上にハードだが、「その時その場で頑張ればいい」というのではないのが実は一番しんどいところ。土日の備えはウイークデーにしておかなければならず、これをうまく回すのがなかなか難しい。

特にこれから体育の授業でプールが始まると著しく体力を消耗することが予想される。担任としての実労働は、通勤も含むとほぼ12時間。睡眠、食事、入浴その他を合わせ約8時間と見積もっても、残りの(4時間×5日)で他のすべてをこなさざるを得ないのだ。

・・・とは言いつつも、実際にはまだまだ「無駄」や「ゆとり」はある。だから、今のところ、特に行き詰まりもイライラも感じることなく過ごせている。

長いのに短い時間もあれば、短いのに長い時間もある。あっという間に凄いことが出来るときもあれば、時間をかけてもさっぱりうまくいかないときもある。

「時間があるから出来る」とか、「時間がないから出来ない」ということは、実は何ひとつない。「やる気があるかどうか」それに尽きる。

誤解しないで欲しい。「私はたっぷりやる気があって、こんなにもがんばっているぞ」と言いたいのではない。私が伝えたいのは全く逆のことだ。

時間というのは相対的なもの、絶対者とともに負うくびきによって時間は自由に伸縮するのだ。

私にやる気があまりなくても、イエスにやる気があれば、委ねていれば必ずそれは出来るはずだ。私はそう考えて今まで生きてきた。

疲れている人、重荷を負っている人は、イエスのもとで休もう。キリストのくびきは負いやすく、その荷は軽いから。(マタイ11:28)

2010/06/11

満員御礼

19日のPruneのライブの打ち合わせの為に、ハーブクラブへ打ち合わせに行って来た。もう予約で満席。キャンセル待ちの方もおられると聞いてひと安心。ありがたいことだ。

住まいも離れていて、日頃バラバラに活動している3人なので、練習時間の確保が非情に難しいのだが、そんなことは言ってられない。ディナー付きとは言え、この不景気に4000円のチャージは高価である。自分たちのお楽しみや発表会ではない。プロ意識を持って、ちょっと頑張らないと・・・

毎回「次」が備えられて来たのは、一度も手を抜かなかったからなのだが、今回はSueちゃんの渡米もあり、あまりにも時間が無かったが、何とか集中力で補いたい。

明日リコーダー講座を終えてから、日本へ帰って来たばかりのSueちゃんを迎えて猛練習。アメリカ帰りだから、すーちゃんもアルフェベット表記でSueちゃんだ。ライブの翌日にはフランス語のテストがあると言っていたMomoちゃん。みんな忙しい。でも、単純に一番忙しいのは私かな。

暇なしを自慢するのも虚しいが、ビートルズのナンバーじゃないが1週間が8日あれば。

布留川リバーウオッチング

学校の前の川でリバーウオッチングをした。環境指標生物を採取して、川の汚れ具合を調べようというわけだ。県の河川課の事業なのだが、探偵ナイトスクープでもお馴染みの谷幸三氏(大阪産業大学)を講師としてお招きした。

なかなかパワフルでオモロイ人だ。小魚やヤゴやカワニナなどがたくさんとれたが、それらを分類してみると、少し汚れた川であることがわかった。この布留川が下流へ流れると、悪名高き大和川へ流れていく。

4年生の社会科の学習ではゴミや水のことを扱う。内容からいってそう面白くはないのだが、いずれも環境につながる大切な課題である。子どもたちが興味のある生き物のネタから、ゴミや水について考えることが出来たので非常に良かった。

来月の初めまでにもう1回、別のNPOの協力を得てリバーウオッチングをやる予定だ。さらに日を改めて河川敷のゴミ回収にも出向く。

机の上で理屈を言ってるだけじゃダメなのだ。

2010/06/10

戸隠紀行③

今回の戸隠への旅は電車を使ったこともあり、実にのんびりゆったりさせてもらったのだが、寸暇を惜しんで遊ぶ電気屋さんのおもてなしに甘え、古道を歩き、カヤックと2種類のバイクに乗るというかなり盛りだくさんなオプションもあった。

嗜好やタイプは少し違うけれど、電気屋さんも私もかなり「やんちゃなおっさん」である。楽しむためにはとことん手間暇かけるところや、自分のこだわりを追求する姿勢には大いに共感する。

最終日にはそんなおっさんふたりで、デッキで絶景を眺めつつ露天風呂に入った。まさに裸のお付き合いだ。透明の丸い浴槽に入っていると、妙な表現かも知れないが、まるで「キリストの胎」に抱かれているような不思議な感覚になった。

特別なことばを交わしはしなかったが、「俺たちはお互いそれほどさえないおっさんかも知れないがが、この御方の恵の摂理のただ中にいるのだ」という確信が、お互いの心の奥深くにあったと思う。

2010/06/09

戸隠紀行②

今回「電気屋さん」のところへお邪魔した直接の理由は、結婚式の司式の為だった。「時間が重なるので助っ人に来ないか」というわけだ。電気屋さんの提案はいつも唐突で、肝腎な説明がほとんどない。ところが、これが不思議なことにことごとく実現してゆくのだ。

「電気屋さん」は私に負けないぐらいの変人である。私の方が少しだけマトモに見える?

「電気屋さん」の職業や職業観について、私がここで必要以上に詳しく論じることは適当ではないが、「電気屋さん」のさまざまな仕事のひとつである「ブライダル」に関しても、それが主から託されたものであることを受け止めている。やはり、私が睨んだとおり、「電気屋さん」はただの「電気屋さん」ではなかったのだ。

そんなわけで、これまでブライダルで食い代を稼ぐ牧師や宣教師は、総じて私にとっては軽蔑の対象でしかなかったが、一人ひとりが個々の式にどのように関わっているかを吟味したわけではないことを振り返らされた。また、Dr.Lukeが、Koji&Mayumiの司式で語ってくれたメッセージも、布石として生きていた。そして、カナの婚礼におけるイエスの態度は、悔い改めを迫ることや福音を伝えることでなく「祝福」であったことも思わされた。結論として、私は今回のオファーを私に関する個別の問題として、信仰を持って受けることにした。

結婚という摂理は偉大である。それはキリストと教会のモデルであり、そこには祝福が満ちている。

整えられた花嫁は美しい。姿かたち以上に、そこには特別な何かがある。誓いの瞬間、その厳粛さに心を打たれた。花嫁の頬をつたう涙はとても美しく、そしてその涙を見つめる花婿のまなざしは限りなく優しい。

司式者である私の問いかけに「はい、誓います」と答えるときの新郎新婦の表情は、おそらく一生で一番真剣なものなのではないだろうか。

2010/06/07

戸隠紀行①

ここ数年、ネットを通して知り合った兄弟姉妹とリアルに会うという経験を重ねて来た。そうした交わりを通して感じさせられることがいろいろある。

メッセージを配信している関係上、カナン教会や私個人を訪ねてくださることの方が多いが、「お招きがあり」「主にある必要を感じ」「スケジュールがあえば」こちらから出向いて行くこともある。

2泊3日で戸隠の通称「電気屋さん」のところに行って来た。

神の働きやいのちの流れを立体的に見せられることの価値は大きい。その不思議や楽しさは他の何ものにも代え難い。

人間というのは、いくら謙遜であっても「私を中心にした周辺」を見てしまうものだ。しかし、主の導きに身を委ね、「目に見えない全体」を絶えず意識していると、全然違うことを味わえる。

神が時間や空間を越えて一人ひとりを導いておられることを具体的に知り味わうことは幸いだ。

自分の経験が自分だけのものではないことを知り、失敗も過ちも十字架を経るなら祝福に変えられる事実を味わうことが出来れば、ちっぽけな私のささやかな人生も、まんざら捨てたものではない。

消してしまいたいような過去もお互いをつなぐ力強い結び目に変える主の憐れみの深さに驚かされる。

私たちの周辺に偶然なんか何もない。出逢いや経験に意味を与え価値を深めるのはただ「信仰」による。十字架を経て、天を経由した交わりは永遠のものである。

「夏には行こう」という思いを「夏にも行こう」に変えてくれた今回の電気屋さんからのお誘いと全知の主のくださった絶妙のタイミングにただ感謝。

2010/06/04

今年も平和のコンサート

今日は8月15日の平和コンサートの依頼を受けた。学校までユネスコ協会の方が挨拶に来られて正式にお話があり、校長先生も「すまんなあ。ギャラは出んのか?」と気にかけてくださっていた。実は校長先生が学校教育課長だったときに、私を紹介して下さったのが、このコンサートに関わるそもそものきっかけであった。今年で4回目になる。ちょっといつものライブとは性質が違うので、どんな曲を演奏するかは毎回悩むところだ。

ひとつのライブの為に、結構に入念に準備もし、シビアに反省もする。同じ内容でのツアーなんかしないし出来ないので、インターバルが短くても、人と所が変われば、大幅に曲目も変える。全く同じことは2回演らない。まず、自分が納得して楽しめることを大事してきたし、それはこれからも同じ。

人の曲をカバーするにしても、それなりの必然性やこだわりがある。何でもかんでもやるわけではなく、是非やりたい曲もあれば、いくら頼まれてもやりたくない曲もある。

こちらの思い入れや隠し味が細部まで理解してもらえた時はとても嬉しいが、たとえそうでなくても、「自分たちにとってこれで十分」というところまで何とか突き詰めたいものだ。

オリジナルに関しては、CDを聴いていないお客さんにも、一度聴いただけで心に残る曲作りや演奏をしたいと思っている。人生が豊かであれば、さらにいい曲が書けると思う。

理想は高いが、実際には技術的なことや進行のまずさで不満や苛立ちが残ることも少なくはない。でも、そうしたことをキチンと整理して次に生かしていけばいい。そうすれば次回はささやかであっても良くなっているはずだ。ゆるやかであっても常に右肩上がりのパフォーマンスを目指したい。

まあ今のところ、まだ気力はそれぐらいあるのだが、あとは視力と低下と記憶力の衰えとの戦いである。

2010/06/01

音楽関連のインフォメーション

暦は早くも6月突入。2010年も折り返し点が見えてきました。

わが国の行く末を思うと憂いで心が重くなりますが、暑くジメジメした季節を「涼しげに」「軽やかに」駆け抜けたいと思っています。

音楽関連のインフォメーションです。フライヤーが出来れば、また個別に詳細をご紹介します。お近くの方も遠方の方も、誘い合わせてお気軽にどうぞ。

6月12日(土)14:00~16:00
 Saltの「楽しいリコーダー・アンサンブル」
室生ぬく森の郷 学びの部屋にて(宇陀市室生区)
ピアノ伴奏 momo
参加費 1500円 
なお、当施設では300円で入浴できます。
今回はフルートの貴公子K君は現れるのか?

6月19日(土)18:00~21:30
 Prune Live「蛍と出会う夜」
アメリカツアーから帰国したSueと変幻自在の若きピアニストMomoとますます変なおじさんなSaltによるトリオでお月見ライブ以来の再登場!TetraからPruneに生まれ変わってさらに演奏が冴える!
 カフェレストラン・ハーブクラブ(奈良市)
 参加費 4000円
 ディナーの後ライブ、そして蛍鑑賞会

6月26日(土) 15:00~17:00
Salt&Uribossa Live at 風草木(橿原市)
チャージ1500円(ワンドリンク付)
リニューアルした風草木で、クールなS&Uの演奏を楽しんでください。
緑に囲まれた不思議空間でのボッサ体験はまさに癒しのひととき。