2009/11/29

吉野での家庭集会

ムベさんがお住まいの吉野で家庭集会を持つ。

数年前から不定期で始まったこの吉野での小さな交わりは、ムベさんの30年以上にもわたる地道な証と祈りが結実したものである。

教会の有り様というのは、このように多様で自由であるべきで、行事予定や建物や形式に支配される必要は全くない。

2~3人が適当に集まって教会を宣言すればいいと言うのではないが、建物や団体がないと信仰が保証されないということはない。

カナン教会の教会堂は自前の建物ではない。実は賃貸契約もあと3年で終わるのだが、これがカナン教会にとっても間違いなくひとつの転機になるはずである。

どうなるかはまだわからないが、最近は建物の無駄を感じている。もちろん拠点としての良さもあるが、「私の動き」としてはけっこう足かせになっている部分もなくはない。

教会での実際の集まりよりも、インターネットを通して出来上がった繋がりの方が強く深いという逆転現象がおこっているのも、嬉しいような嬉しくないような妙な感じである。

そんなインターネットを通しての交わりのあり方については、おそらく常に個人への問いかけはあるはずだ。「情報のイイとこ取り」だけでは、信仰は健全には育たない。個々人が「主の前のひとり」として、もう少しきちんと己の有り様を問われ、十字架に恥じることのないまともな応答をすべきである。各地のリアルな交わりこそが核になるべきであるし、そのようにシフトしていくことだろう。

また、交通も通信も遥かに不便だったパウロの時代でさえ、もっともっと豊かな交流が盛んに行われていたのである。教団や教会という囲いの中に「いのち」を隔離し幽閉しようとするサタンの企てを打ち破って、実際にもっと動き、出会うことが必要だと感じている。

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