2011/03/16

思い出の一枚

学校現場にいて、担任教師が子どもを被写体として見るなどいうことはまずない。とにかく毎日それどころじゃない。単純な記録以外の意味合いのある写真なんて撮っている暇などないのだ。しかし、今年はあえて「掟破り」で可能な限り目の前の子どもたちを撮った。

何のため?明確な答えはない。勿論ブログや学級通信に載せるためではない。強いて言うなら、子どもと私の関係性を客観的に見つめようというねらいはあった。そして、自分が何を選んでどんな瞬間にシャッターを切るのかには興味があったのだと思う。実際に撮ったものを見直してみると、私が面白がって撮っているものには一定の傾向があり、切り捨ててあえて見ようともしないもさえも見えてくる。これは非常に大きな発見だった。被写体である子どもたちに感謝の気持ちをお返しするイベントとして、今日は「思い出の一枚」と題してスライドショーをした。

26人一人ひとりのベストショットを大画面に映し出して一年間を振り返った。まんべんなく一年間のイベントや様々な活動場面、そして何気ない日常を織り交ぜつつセレクトした。準備は面倒臭かったが、子どもたちに大いにウケたの苦労した甲斐があった。

5 件のコメント:

  1. スライドショー、また見せてください。
    とても興味があります。

    先日は学校徘徊の中である学校の教頭さんから「特別支援の何が面白いんですか?」と聞かれました。その方は特別支援学級ももったが、やっぱり通常の学級が楽しかったようです。後になって、あまりに正直な質問に一人笑いました。この教頭さんん、悪い人ではないですね、ウソ臭いこと言う人より断然いいです。

    SIGNでまとめていただいた写真集にタイトルをつけられないままです。ことばにできないところを写真にし、その写真をことばにする作業で止まってしまいました。

    東日本の大震災や原発の深刻すぎる問題を報道で知ると、やはり混乱してきます。

    私たちの日常とは何なんでしょう。

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  2. 電気屋です。

    スライドショーで面白いのは
    その時々で写真で写されない人間関係やドラマが垣間見えるからでしょうか。
    今週が先週よりゆとりがあると良いですね。

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  3. ふーん

    今回は何故かコメントが入りましたね。
    匿名のまま出すと行けて、
    電気屋だとスパム扱いって事ですね。

    これはある意味良い証かもしれません。
    パウロたちも「こいつらはペストの様な危険な存在です」と扱われたのですから。オッレー

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  4. 銀じ郎さん、お久しぶりです。

    特別支援教育の醍醐味は、学級王国系の方にはわからんでしょうね。

    今年度もあと1週間。私の中でひとつが完結します。今年の写真熱の原因のひとつは、銀じ郎さんの去年の写真集です。

    新写真集も楽しみです。

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  5. 電気屋さん、ペストはよかったですね。

    私は昔、カミュが大好きで「ペスト」という小説がお気に入りでした。信仰を知らないのに反抗に憧れていたわけです。

    残念ながら、右肩上がりで忙しい日々です。しかし、来週末からは3月いっぱいは可能な限り休養します。

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