ちょっと理由(わけ)があって海へ。
奈良は海がないので、波の音を聞くだけで嬉しくなる。私の歌には「風」や「波」や「光」が「土」(大地)が頻繁に出てくる。人というのは、そういう神様が無償で与えてくれる恵みに浴して生かされているのだ。
昔から、海岸線を走るのが好きで、地図の輪郭をなぞるように時々に走り回ったものだ。
今回は伊勢志摩のふたつの岬をめぐる。安乗崎燈台、大王崎燈台は、外から眺めるだけでなく、中に入って上まで上れる。「東大」にはなかなか入れないが、こちらの「燈台」は誰でも200円出せば入れるので行ってみよう。
陸地の端っこで、暗い海を照らして、航海の安全を守る燈台は格好いい。まさに人知れず輝く「世の光」である。
安乗崎燈台は、映画「喜びも悲しみも幾年月」のロケにも使われた燈台で、通常の円筒形ではなく、四角いそのデザインが面白い。大王崎燈台は、絵描きの町「波切」に突き出た地球の丸さを体感できる絶景ポイントにある。いずれも、ひなびた感じが何とも哀愁漂って旅心をくすぐってくれる。
私も燈台みたいに、風と波の音を聴きながら、端っこでまっすぐ立っていよう。
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