2009/10/19

オラは信じちまっただ

既に報じられているように「帰って来たヨッパライ」「イムジン河」「あのすばらしい愛をもう一度」など、70年代に一世を風靡したフォーククルセダーズのメンバー加藤和彦氏が自殺。今日は葬儀が行われたようだ。ミュージシャンの自殺だけにかなりショックだったのと、様子がよくわからないので、すぐにコメントしなかったが、あれこれと、記憶が甦ってきた。

「帰って来たヨッパライ」の遊び心は、当時まだガキだった私にも十分伝わっていたし、最近も在日関連のフェスティバルでは、「イムジン河」を歌ったこともある。「イムジン河」の放送禁止に抗議してコードを逆につないで作られたという「悲しくてやりきれない」は隠れた名曲。

いろんな情報が出て来ているが、親しい仲間には「もうやりたいことがなくなった」「自分が思ったような音楽が作れなくなった」などと、似たような内容の手紙を書き送っていたという。

加藤氏くらいの功績があれば、この先何も作らなくても過去の名声に浮かんでいられたはずだが、残したことばを見ると、本気でいいものを作り続けたいと願っていたんだなと感じる。鬱もわずらっていたらしいが、その道の専門家でもあったかつての相棒、北山修氏(精神科医)も、彼の絶望を理解し、癒すことは出来なかったのだろう。

私にもし信仰がなければ、たとえ自殺しなくても、加藤氏の年齢まで生き延びることはなかったと思う。

ご冥福を祈りたい。



私は信仰をいただた分、あなたのためにも良い音楽を作ります。

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