2010/08/18

大阪の中の沖縄

37度を越える酷暑の中、大阪市大正区のフィールドワーク。一日かけてご案内してくださったのは関西沖縄文庫の金城馨氏。

大正は区民の4分の1が沖縄出身だが、その背景には沖縄の人たちが肩を寄せ合ってコミュニティーを形成せざるを得なかった差別の歴史があった。 金城氏は沖縄2世。他の府県の出身者が他の地方に移り住んだからと言って、奈良2世とか京都3世などとは言わない。


琉球の歴史を日本史の中に正しく相対化する作業は戦後65年行われてはいない。 今年2010年は、朝鮮戦争60年、安保改定50年、コザ暴動40年にあたる。戦後初の政権交代によって、 戦後の歴史を縛って来た鎖を解放するチャンスも皆無ではなかったが、鳩氏の説く「友愛」は、自己保身と奴隷根性を包む美辞麗句に過ぎないことが明らかになっただけ。

金城氏のことばは哲学的で多くの点で共感できた。

「未来を語るには過去を整理する必要がある」「正義を掲げると間違いを犯す」「人間は間違いに気づいてそれを正すことしか出来ないし、それさえも本当に正しいかどうかはわからない 」「正義は人を傷つける」「正しいことを語り合うと相手を否定するだけ」「正義をより強い力の正義が押しつぶすのが戦争だ」「マジョリティーがマイノリティーに理解をしめすことには暴力性があり、マイノリティーがマジョリティーに理解を求めるためには迎合と同調を重ねることになる」 「正しいことを語りたがる人の話なんかマトモに聴くに値しない」

4 件のコメント:

  1. 意識はしにくいが日本もアイヌや沖縄を侵略という点ではアメリカと同じ。
    北海道の人は内地というが沖縄は本土という差もある。
    1637年からの人頭税そして島分け人舛田(トゥングダ)
    江戸幕府→薩摩藩→琉球府→八重山→島々という搾取の連鎖
    台湾の島影が見える日本の果てまで中央の網が張り巡らされていたのだから人間は本当に怖ろしいものになった。
    そしてその本質はオブラートには、くるんでいるが
    今も変わらない、狡猾に悪くなっていてNWOが人の希望の元に出来上がる。
    その血は私の肉にも流れている事が実感できる。
    だからこそ死なないといけない。

    ただイエスだけがその呪いの連鎖を断ち切る剣を持つ事に希望がある。

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  2. 詳しい解説をありがとうございます。

    アイヌ問題も根深いものがありますね。北海道の開拓史には、中1のとき手塚治虫の「シュマリ」という漫画を読んだことなどがきっかけで興味を持ちました。

    私はなぜか京都に生まれ奈良に育ったのですが、最近は時々そのことの意味を考えたりもします。

    カナンにおける土地の配当に関して思いめぐらしているのですが、いろんな気づきがあって面白いです。

    わからないことだらけですが、またそれぞれに押しえられていることを分かち合えたらと思っています。

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  3. NWOって何?

    私が沖縄の事を知ったのは『ドーベルマン刑事』でした。

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  4. Saltさん すいません。

    エシュコルさんへ
    新世界秩序の意で書きました。
    プロレス団体ではありません。
    ネット等で検索なさってみてください。
    『ドーベルマン刑事』は半分程度見ましたが、そこは知りませんでした。

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