2011/02/16

Golden Ball Blues


先週から今週にわたって5時間計画で性教育の授業を行い、そのうち2回を公開した。1回目は2クラスの男子ばかりを集めて、2回目は男女合同でクラスごとに見てもらうことにした。

せっかく男子ばっかり集まるんだから、普通にやっては面白くない。そこでGolden Ball Bluesという男の子の為に2次性徴の歌を作って歌った。母親たちの前でこれを歌うのはさすがにちょっとだけためらったが、白衣を着て大まじめに授業をはじめ、「今日勉強する大切なことは全部この歌の中に入っています」と言って歌詞を書き取らせて、発表させ解説した。

今日は2回目、男女別に半分に分けて向かい合って座らせ、お互いに学んだことを伝え合うところからはじめた。成長に個人差もあるし、理解の差もあるし、向かい合っているからちょっと照れくさいし、いつもとは違う雰囲気だった。

参観してくれたお母さんたちに発言を求めると、それぞれに実に率直に御自身の体験を伝えてくださったので、子どもたちもずいぶん安心したようだった。

授業の最後に感想をや疑問を書かせたが、自分のことでもまだちょっと他人事なのに異性の話まで聞いて何が何だかとよくわからずとまどっている様子がモロに出ていたので、出て来た意見や質問に答える時間を別枠でとった。すでに当初の予定より1時間オーバーしたが、さらにもう1時間使って最後のまとめをしようと思う。

4年生の性教育をするのは、私自身も初めてのことである。隣のクラスの若い女の先生との綿密な打ち合わせ情報交換も必要なので、これも実際の授業より気を使うが、せっかくやるんだから何となく流すのは嫌で、毎回子どもの反応を伝えあったりして出来るだけ丁寧に時間をかけた。Golden Ball BLuesのCDを渡しておくと、今日の参観で使ってくれていた。

性教育はからだのメカニズムだけを切り離して教えてはいけない。それにともなう心の変化や成長の大切さと、奇跡の確率で誕生したいのちのかけがえのなさ、個人差を理解すること、男女が互いをよ知りいたわり合い協力することなどをきちんと伝えないと、子どもは混乱するし、氾濫する情報を整理する手がかりを失ってしまう。

10 件のコメント:

  1. お疲れさんです。

    「男の子のに2次性徴の歌」
    歌詞聞いてみたいですね(ここで無くていいですが、、)

    神が男と女に人を造られた事は中々深いです。
    色んな意味で。

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  2. 本文「男の子の為に2次性徴の歌」の間違いでした。脱字あり失礼しました。

    歌詞ですか。へへへ。
    さすがにホイホイとどこでも発表できる感じではないので、
    それを歌にして親の前であえて歌うなんて、いろんな反応もあるだろうなと思いましたが、「Golden Ball Gollden Ball ふたつあるのは タマタマじゃないのさ~ Golden Ball Gollden Ball しわくちゃなのも ちゃんとワケがあるのさ~」というサビを思いついた時には、これは歌うべきだと確信しました。  

    こういう風に思うところが、アホですね。色んな意味で。 

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  3. 性教育に…(知的?)障害者の方が性犯罪の被害者になったり、常識的なことを教えられず性犯罪者になったり、そういう痛ましい事件からか、思春期の性教育の内容に様々なものが出てきているようです。
    以前、私の職場の同僚にも「マスターベーションについてなど性教育をしては。」と持ちかけられ「いらん!」と一蹴のごとくお断りしました。私の断り方にご不満だったようですが…。

    先日も障害者の方向けの性教育マミュアルを読ませていただきました。男女のマスターベーションの仕方から正常位でのセックスの仕方まで説明してありました。AVなどで誤った性についての認識を持ったり犯罪被害者・加害者になったりしないように、という辛い体験から生まれたものでしょうが、こういったマニュアルで教えられる性知識と、性がもたらす人格的成長とは全く別物である、ということがどれだけ理解されているのか、と思います。

    今日もネットで見つけたのかいかがわしい映像をまねした絵を描いた男の子のお母さんと話しました。知識的に教えられるものなどどうでもいいものです。そんなものは恥ずかしがる必要もなくウソと本当のことなどさっさと教えればいいです。性的な欲望と相手を人格的に思う意志とその間で性的なものに囚われる自分の情けなさと…そういった恥ずかしく情けなくバカバカしい思いをするから自立していくはずです。そんな学びまで学校教育でやって行こうという発想は、人が自立することに対して、あまりに薄っぺらいとうんざりします。教育という大義名分でそんな性教育を熱心に語る人を見ると、子どもの夫婦生活にまで首を突っ込む親のようで、キモイ!です。

    「ノルウェイの森」に出てくる直子とモトカレは、葛藤もなく肉体的な関係になり、そのモトカレはあっさり自殺したと思います。その後のお話は取り上げるまでもないですが、思春期以降、性的なことに悩めばよく、恥ずかしい目や情けない想いをすればいいではないですか。そういうことは個人的な関係の中で話し合うべきです。私は、子どもの性生活まで首を突っ込むかのような性教育には関係を持ちたくないです。

    以上は、思春期以降の性教育についてです。ちょっとイラっとしたこともあり書きなぐってすみません。小学校はSaltさんがされていることに興味津々です。私は「女の子にも2つタマがあるんだよ。」と教えました。女の子はお腹の中にあります、と。

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  4. 女の子のゴールデンボールか・・・なるほどそれはいいね。

    アダムとエバがいちじくの葉をつづり合わせて腰を被って以来、いのちを生み出す器官について、簡単に口にすることもできず、後ろめたさをひきずりながら、その部分を封印して、何事かを語ろうというのは、いろんな無理が生じるのは当然です。

    洪水のような情報刺激が、満たされない衝動を混乱させる心配が、おせっかいな先回りをさせている例もあります。

    宗教のお仕着せが、衝動を抑圧し変態性を育み、度を過ぎた背徳行為によってエクスタシーを求めることは、中世の裏教会史の中にはいくらでもありますし、そういう例は古今東西を問わずどこにでもあります。

    社会学者の宮台氏の援助交際等についての聴き取り調査やその考察はかなり読みましたが、いろいろ考えさせられました。

    私が関わってきた子どもたちの中にも、実際にかなり深刻な問題を起こしたり、抱えたりしている子もいます。

    それ以外でも、これまではタブー視されていた「障害者の性」についても、いろいろなかたちで語られるようになりました。

    さまざまな性癖は、「幼少期の愛着に関わる官能の記憶」と結びついています。このあたりは銀じ郎さんの研究対象ですね。

    このあたりは、また改めてゆっくり。

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  5. Golden Ball BLues

    かっこいいじゃないですかい!SaltさんのクラスのかわいいBoysが口ずさむと、ますます愉快!

    段ボールハウスにまわりくどい苦情を伝えた方など、苦々しい顔で聴くのかな?
    どんどん想像できて楽しいです。
    ついでに女の子版のブルースを作って隣のクラスの若い女の先生に歌わせ…すみません、何が起きるかわからないSaltさんの日常なので、アホなことは言いません。

    でも、ホンマかっこいい曲じゃないですか。2番の歌詞は思春期青年期、3番の歌詞はアラ5で、かっこよく歌って聴かせて欲しいくらいです。

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  6. こういうのはブルースが似合いますね。このテーマはボサノヴァじゃあ無理です女の子版は品性を保てるラインが見えづらい。アラ5は衰えても盛んでもいずれにしても格好悪い。可能性としたら、青年期かなあ。

    その代わりというわけではありませんが、最近、「ジィジとバァバのボッサ」という高齢者のためのラブソングを作りました。かなりお洒落なメロディにアホっぽい歌詞が心地好くのってます。

    まあそんな感じで「ゆりかごから墓場まで」の音楽を目指して、突っ走ってます。

    隣の先生はノリがいいので、もし何か作ったら歌ってくれる可能性はありますが・・・・

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  7. そうですね。
    私も期待はしましたが、
    女の子編になる時に移調するかテンポをもっとアップするとかリズムそのものを変えるなどすると良いかもと勝手に思ったりしました。
    音楽出来ないのに無責任発言ですが、、。

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  8. そういう曲って世界のどこかにあるのかな?

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  9. みゆきさん

    情報ありがとうございます。

    産婦人科のお医者さんや助産師さんの中にはいいお話をさせる方がおられますね。

    またゆっくりチェックさせていただきます。

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  10. みゆきさんのコメントもなぜか消えてしまっています。メールボックスから復活させます。上のコメントは以下のみゆきさんからのコメントへの返信です。


    性教育の情報(?)を  と 思いまして、、、

    長年にわたり産婦人科の医師として、性教育など、、全国で講演している 河野美代子を 紹介します。
    平素は 広島でで、仕事:自身のクリニック をしています。 あっ 下手な紹介は止めにします。 

    彼女のブログ http://miyoko-diary.cocolog-nifty.com/blog/ 

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