2010/11/23

ブリューゲル版画展in京都


昨日の「11.22(いい夫婦)」の日は結婚記念日だったのだが、お互い仕事に疲れてまともにことばを交わすことが出来なかったので、午後から京都へ出かけることにした。ブリューゲルの版画展を観に行ったのだ。妻はブリューゲルの版画に興味を持っていたし、私もボッシュやブリューゲルの気持ち悪い系の作品は昔から好きだった。

私としては純粋に作品で気持ち悪くなりたかったのだが、絵画の世界を味わう前に満員の人に酔って気持ち悪くなってしまった。とにかく大勢の人でびっくりした。あれだけの人が美術に関心があるのは悪いことではないが、とうてい絵を味わう空気ではなかった。人気のある作品の周辺は、まさにブリューゲルの作品の中のような密度だったので、絵に登場する巨大な魚の腹を切り裂かれて飛び出るように会場を後にした。

400年前のネーデルランドも現代の日本も、人間の本質は全く変わっていないわけだ。

ゆっくり出かけたので、絵を観た後は他は何処へも出来ず、目の前にある京都タワーにでも上るかということになって、おそらく20数年ぶりに京都タワーに上った。○○と煙は高いところが好きなのだ。

京都タワーは、古都にあまり似つかわしくない滑稽な佇まいだが、幼い頃から見慣れているせいか、それほどヒドいとは思わない。まさに60年代の産物で、そういう時代の香りを残している。デザイン上のコンセプトは、京都市内の町家の瓦葺きを波に見立て、海のない京都の街を照らす灯台をイメージしたものだそうだ。

2 件のコメント:

  1. 結婚記念日おめでとうございます。
    ブリューゲルの版画展は他の会場でも平日も人で気持ち悪くなったとありましたね。

    京都タワーは行ったことありません。
    人ごみの苦手な私はそっちのレトロさが似合っているような気がします。
    そちらからも、月、綺麗にみえたでしょうか。
    以前京都タワー登られた時は独身だったのでしょうか。
    その時は今を想像しにくいですよね。
    とにかく20年以上一緒にいて下さる方がいることは素晴らしいです。

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  2. その時もやはり妻と一緒でした。こちらも月は綺麗でしたよ。

    また、機会があればご案内しますが、京都市内の名所旧跡はどこもかしこもすごい人です。

    どこか静かな場所の方がいいかも知れませんね。

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