2010/11/12

バックステージ




たった3曲、わずか数分間の演奏だが、子どもたちにとっては貴重な体験だったと思う。やりたい楽器にさわれなかった子、1ヶ月必死に練習しても、まだまだ完全には演奏出来ない子、それぞれの子どもの背景やドラマがある。

そうしたバックステージが充実しているかどうかも、おそらく客席に伝わるものだと思う。

膨大なエネルギーを注いだが、私は音楽専科ではなく、学級担任なので、混乱を避けるために音楽的なアドバイスは一切しなかった。

私が伝えたのは、ただ「演奏前の静けさを作る」ということ。「友達の音を聴き、全体の音に調和する自分の音を聴き、音楽を楽しむ」ということ。

会場である市民会館から徒歩で学校にもどる足取りは軽かった。

教室に戻ってから、全員にひとことずつ感想を語らせた。どの子も笑顔で満足していた。私もその子どもたちの表情を見て、これでいいと思った。

9 件のコメント:

  1. 子羊が7番目の封印をといたとき
    天でも静けさがあったとありますね。

    音をきき全体の音に調和する自分の音を聴き、音楽を楽しむ事は天においても地上の神の国でも同じですね。
    それは素晴らしいに違いないです。

    それぞれのキリスト者の背景やドラマ

    そうしたバックステージが充実しているかどうかも、神だけでなくおそらく周りにも伝わるものだと思いたい。

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  2. たしかに音楽は人を成長させます。

    私も音楽を続けていたおかげで、少しは矯正されたと思います。

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  3. ご無沙汰しています。
    久しぶりにお邪魔します。

    今日、娘の話を聞いて、書かなくてはと思いSaltさんのブログを開いたら、音楽のお話で・・・シンクロかな?

    中学の頃から吹奏楽部で高校に入ってから吹奏楽とマーチングの両方ができる今の高校に絶対入りたくて、希望どうり入学しました。比較的何に対してもあまり大きな壁にぶつかる事もなく、高校を受験した時もほとんど受験勉強もしないで、今まで人気の有る高校だったのに娘が受験した年は定員割れで、絶対に入れると解かり『ほっ』としたのが去年でした。
    今年はそのためか、倍率が上がり入学できなかった子もいました。

    今年、2年生になり秋の定期演奏会で3年生が引退した後、引継ぎで3年生から渡されたバトンは、マーチングのドラムメジャーと言う大役でした。今は3年生が引退して35名程度ですが、来年新入部員が入ってくると、50名ほどの部員のリーダーになります。どちらかと言うと娘は、リーダーよりサブリーダー的で、リーダーになった大変さをはじめて知って部員にも
    先生にも、マーチングの講師にも、「もっと出来るかと思った」「もっと気が付くと思った」「天然だよね」「なんか、Sの言葉って、心に響かないよね」「指導できないよね」など、など色々言われ、失敗も有り、心が折れそうになっていました。「毎日、祈ってるのに全然届かない。見捨てられたのかな?」「言葉を上手く、部員に伝えられない!!」

    最近はその気持もピークになり、毎日朝から「部活辞めたい、学校に行きたくない、せめて、ドラムメジャー誰かに代わってほしい、音楽辞めたい」などなど、朝から暗い顔で、学校に行っていました。私も、聞くのが嫌になってる頃でした。

    ここ一週間ほど雨が続き、寒い日が続いていました。
    2日前のお昼過ぎ、どしゃ降りの中車を運転していました。
    sの学校の方角にはっきりとした綺麗な大きな虹が見えました。「今日、教室の窓から大きな虹見えたさ」「お母さんも、虹に向かって運転してた」
    昨日も雨の中、主人の現場へ材料を届けた帰り道、私の右手の方角に大きな大きな大きな、まるで別の世界に居るかのような、薄暗い空に大きな虹。
    娘が帰って来て
    「お母さん、今日もお昼練習してる時、音楽室から大きな虹見えたさ」「お母さんも車の運転中虹に追いかけられたよ~」
    今日は久しぶりに晴れ。外もぽかぽかして気持の良い久しぶりの乾いた道路。
    今日も昨日と同じ道路を午後2時過ぎに運転中、さすがに今日は晴れてるからみえませんよね。
    ところが、娘が夜部活から帰って来て「お母さん、今日見た?虹?」私「今日、晴れたから虹出ないしょ」「私、今日も虹見たよ。晴れてたけど!。3日とも、学校の中に居たけど、全部違う教室の窓から!!!はっきり見えた。虹の下まで凄いアーチだった」ちょっと、テンション高い感じでした。
    「お母さん、私やっぱり頑張るね!!虹は、イエス様からの
    メッセージだね、何時も一緒に居るんだよね!!」
    久しぶりに見たsの笑顔です。
    何か得たものが有ったようです。

    娘は楽しい音楽が、大好きな音楽が嫌いになる所でした。
    上手く、言葉に出来ませんがどんな時も守られているなと実感したと言っていました。

    娘が音楽を通して体験した事です。
    与えられた場所で、少しずつ成長してくれればと思いました。

    久しぶりのコメントで長々とすみません。
    寒くなりますので、風邪など引きませんように・・・

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  4. kaoriさん、お久しぶりです。

    虹の約束、いいですね。

    私も富山での演奏旅行中に見た立山連峰に架かる虹がこれまで見た中で一番美しい虹でした。

    次のCDのアルバムタイトルにもなる新曲「約束の場所へ」にも「虹の輪をひとまわり」という歌詞が出て来ますが、その時見た虹がとても印象的だったので出て来たフレーズです。

    「風のメロジア」にも「虹」という曲があり、それは気落ちした娘を励ますために作った曲ですが、この時も雨上がりに小さな淡い虹を見たのです。

    sちゃんによろしく。

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  5. 臭い事は言いたくないし似合いませんが、

    「虹を見たいなら雨も必要な事」

    地から伸びて天に架ける虹は聖書を読んでない人でも
    勇気づけられる様なメッセージ性がありますね。

    子供の成長を見ることは親の楽しみであり
    特権です。共に泣き共に喜ぶということも
    結構子供によって知ることも多いです。
    ありがとうございます。

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  6. 正直、先の見えない長雨はキツイです。

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  7. 苦しい時って、自分のことしか考えられないので、そこから逃げたくなります。
    気持は解かりますが、ついつい逃げないでと思って、きつい言葉を言ってしまったりします。

    後で、きつい事言ってしまったなと反省しています。

    子供のつらい時は、私自身の忍耐の時でもあります。
    主にお任せする事が最善だと解かっていても、親の私が、もがいてしまいます。

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  8. 表舞台に立つ子どもたちを見えないところで支えてやるのがバックステージでの親や教師の仕事です。

    ヨシュアたちが前線で戦っているとき、モーセはずっと祈っていました。

    傍らにはモーセの腕を支えるアロンとフルがいました。

    まことの大祭司イエスの心を教えられます。

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