2010/03/16

プロフェッショナルとは・・・

「職業人」や「専門職」を表すprofessionalは、「信仰告白」を意味するprofessということばに由来している。大学教授のprofessorにも「信仰告白者」という意味がある。

professには「神の託宣」の意味があり、元来professionalは「神の託宣を受けた者」なのである。つまりspecialistというのとはちょっと違う。

professionalは、神の承認とパブリックなミッションをおびた職能を有する者であるということだ。

有名なイギリスのオックスフォードやケンブリッジ、アメリカのハーバードは牧師を養成する為の学校であった。18世紀までは殆どの学生は牧師になったのである。従って医者や弁護士よりも先にprofessionalと呼ばれたのは、実は牧師だったわけだ。

私はこうした欧米のスタイルに賛成しているわけではない。professionalということばが一般的にも、そういう理解の上に成り立って分化していったものだということを言いたいのである。

つまり、職業的専門性は、自分以外の人の為に役立てる義務を内包しているわけである。それゆえにprofessionalと呼べるにふさわしい職能を有する方々は尊敬を受けて当然なのである。

職人はオーダーがあれば要求どおりにそれに応えるかも知れない。しかし、professionalは、オーダーに対して単純にその通りに応えない。自分の出した応えを相手に納得させ、喜んでもらえるようにと導くだろう。

2 件のコメント:

  1. そんな語源だったんですね。初めて知りました。
    そして、職人よりもprofessionalでありたいと、そう思いました。

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  2. 匿名さん、コメントありがとうございます。3年前の記事のコメントが入っていたのでびっくりしました。新しいブログの方も是非のぞいてみてください。

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