2010/07/23

飴と無知

日本政府は来日した金賢姫をVIP扱いしたが、拉致に関する新たな情報は何ひとつ得られなかった。韓国は、米韓の軍事演習を目前に日本を取り込む為のカードとして、金賢姫をこのタイミングで出したわけだが、菅さんはその当たりをどう考えているのか。

日本は事前に何の情報収集もなく、ただ政権の人気取りの為に元死刑囚を国賓扱いしたのであれば、拉致問題解決に向けてはかえってマイナス効果であろう。「飴と無知」と揶揄される民主党政権だが、鳩山さんから菅さんにバトンを渡しても、見通しは暗い。

日本では緊迫する中東情勢よりも、連日「大相撲がどうのこの・・・」といった類のことばかり。悪いのは菅さんだけじゃないなあとしみじみ。

少し前になるが、野中さんが内閣官房機密費の使い道を暴露してしまった。私は野中さんが秘密を漏らした事実以上にその内容にはもっと驚いた。誰もがうんざりするようなこの国の中で、しょうーもない目先の利益にしがみつく構造を支えるためにのみ、血税が蒔かれていたのである。(野中さんは自分の出自についても明言している人なので、発言の信憑性はかなり高い)

イスラエルのモサドがどんな金の使い方をしているかは知らないが、まさか日本の機密費のようではあろうはずはない。

カプセル化された箱庭のような国ニッポン。絶望しきること以外に希望がないではないか!(私の場合は、村上龍よりは信仰の分だけ少しだけ前向きな表現になるが)

モンゴル人力士が孤軍奮闘する大相撲は、何かあるごとに「国技」「国技」と言われる。いじめによる弟子殺し、八百長、賭博、外国人の台頭・・・等の現状を見れば、確かに「ニッポンの国技・大相撲」という感じがする。

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