2010/07/02

メタモルフォーゼ

今から約20年前の詩を綴った詩集「生贄たちの墓標」の中で、私は「アゲハチョウの変態に隠された本物の哲学」というフレーズを書いている。

「変態」は、最近のマイブームでもある。私の教室で「ツマグロヒョウモン」という蝶が次々に羽化しているからだ。職員室では、同僚が持って来た「オオムラサキ」の蛹が羽化した。

そうこうして盛り上がっていたら、電気屋さんのブログでも羽化の話題が取り上げられているではないか。こういう霊的シンクロは楽しい。これはムシできないなあという感じ。

昆虫の羽化、とりわけ蝶の仲間のように、完全変態といって「蛹」になるもののメタモルフォーゼは実に感動的だ。まさにそれは死と復活のモデルであり、栄光のからだの実在を保証する天からのメッセージでもある。

人の目にはあまり触れないかも知れないが、あちこちで今日も無数の虫たちが「いのちの法則」に従って羽化している。

人間様は、ウカウカしていてはいけない。

4 件のコメント:

  1. 完全変態の場合は、さなぎの時、一度体を溶かして違う形に造り変えるらしいですね。
    普通に思っていることが実にすごいです。

    ”菅”さんももっと普通にがんばっていただきたい。
    ある意味”普通”ってすごいです。

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  2. 蚕は天の虫と書くだけのことはありますね。実は去年、はじめて繭から生糸を紡いでみたのですが、これがなかなかすごいです。

    この生糸からシルクが作れて、人の体を覆えてしまうわけです。

    虫が集めてくる蜜もまた「みことば」を表しているし・・・

    昆虫、恐るべしです。

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  3. 蜘蛛の糸で着物を作る事を考えている人もいるそうですね。
    自然界は本当に不思議な世界です。

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  4. エシュコルさん、
    そうですか。
    私の中の基本ではカイコの繭や羊の毛は
    命を入れる衣としての機能がもともとあり
    丈夫さや、防かび抗菌、UVカットなどもともとすぐれてますが、くもの糸は、着物としてはふさわしくない気がしますが、ハンターなどが着ると面白いですね。

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