2011/04/09

はじまる



新学期がはじまって3日。某教育研究グループなどでは「黄金の3日間」などと呼んで尊んでいる。『どんな学級の子供でも、最初の3日間は騒がずに先生の言うことを聞く。それは言わば、どんな先生かを子供が査定する期間であり、この3日間で、これから1年間通用する約束事やルールをはっきりと伝える。これを怠ると学級は崩壊する恐れがある・・・』というわけだ。

まあ、わからないでもないが、最初の3日間でちょっと下手こいたくらいで崩壊するのなら、一年間うまくいってるように見えたって、そんなクラスは大したことない。管理上手な人は確かにいる。しかし、学級経営というのは、そういう管理のノウハウでこなすものではない。

子どもを疑ってかかってはいけない。騙されても信じてあげないと。だから、私の場合は、「まあ、そのうち、ボチボチいっしょに考えていこうや」で十分だ。子どもがちょっと騒いだくらいで何かが揺らぐような土台の上にはろくな建物は建たない。兎にも角にも、子どもがゆったり出来ないようでは、毎日が楽しくないではないか。

最近はますます大人が幼稚になり、子どもが大人びてきた。誰もが「上品に楽しむこと」を忘れている気がする。嫌な時代である。だから、毎日を笑顔で、上機嫌ですごしたい。10歳前後の子どもたちにはキラキラした時間を過ごさせてあげたい。

システム化された教育技術など、少なくとも私には不要だ。今年は、「出来ましたか?」「わかりましたか?」ではなく、「もっとやりたいですか?」「楽しいですか?」という問を大切にしたい。

初日から子どもたちは、隙間の時間を上手に使って、クラスに関係なく楽しく遊んでいた。「いいなあ」と思った。「すみません。お楽しみ中、恐縮ですが、荷物運ぶの手伝ってくれる?」と声をかけると、「うん、いいよ」と全員が仕事をしてくれた。

何の仕掛けも法則もクソもあるかい。そこにはかわいい子どもたちがいるだけだよ。

4 件のコメント:

  1. いい写真、いいスタートですね。
    学校訪問したくなりました。

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  2. いつでもお越しください。

    こっちが招かないと無理か?

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  3. 大人の下手な小細工なんか子供たちはすぐに見透かしてしまいますよね。
    しかも、それに気付いていることすら気付かせないほど気配りまで出来ています。
    その辺の大人よりも子供たちのほうがよっぽど大人だったりします。
    私たちも普段から出来る限り自然体を心がけています。良くも悪くもですが(^-^)

    りんごマミー&ダディ

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  4. りんごマミー&ダディさん

    いつも子どもたちとそして私を温かく見守ってくださってありがとうございます。

    正直、言いたくないことも言わざるを得ない場面もありますが、少なくとも嘘やごまかしは嫌なので、まっすぐに話そうと心がけています。

    見透かされても恥ずかしくない心でいたいです。

    子どもたちの発言を聴いているとドキッとすることやハッとさせられることがいっぱいあります。

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