2010/09/25

日中関係への思慮浅き配慮

沖縄・尖閣諸島沖での漁船衝突事件で、政府は中国の圧力に屈して、船長を釈放する決定をくだした。日本は、国家として中国より「格下」の国であることを受け入れ、自ら進んで内外に示したわけだ。日中関係への配慮だそうな。

今回の異常な判断は、昨年12月の習近平国家副主席の来日時に「1カ月ルール」を破って天皇陛下との「特例会見」を実現させたことよりもなお悪い。

刑事訴訟法47条は「公益上の必要が認められる場合」は証拠書類の公開を認めている。政府は、中国漁船側がぶつかってきたことが一見して分かるビデオの公開を避けた。日本に有利になることが「公益」にかなわないと判断したわけだ。通常の感覚では理解不能である。

そんな重要な決定を政務三役が釈放決定を知らなかったと言うのだから、さらにびっくり。

大阪府の橋下知事は、「そんなことは政治家が責任を持って言わないといけない。政治家がしっかり方針を出すべきだ。司法が判断するのは違うんじゃないか。検事に(判断の)負担を押しつけている」と述べ政府を批判しているが、全くその通りである。

こんなおかしなことは世界中何処を探してもありはしない。

日本丸よ。いったいどこへ行く?

3 件のコメント:

  1. 全く何がどうなっていて、こんなことになるのか…

    今、夕刊を見ると「謝罪と賠償」とあるではないか!

    フジタの4人は解放されるのか!

    悲しくなってくる。

    タフに粘り強くしたたかに、日本の政治家さん、がんばってくださいよ、頼みます。

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  2. こんな腑抜けの外交(?)は、菅政権を選んだ腑抜けの国民が反映されたに過ぎない。ちなみに小沢氏だったらどうなっていたのだろうか。私的には、ますます自民・公明連立の時より、残念乍ら悪くなっている印象がある。やはり愚かな国民は愚かな政治家(屋)を選ぶのか? かと云って、元に戻せば必ず右にならえになるし、どうすれば好(よ)いのか?

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  3. まあ強気のアメリカや中国が少しもいいとは思わないのだけど・・・

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