2010/04/28

猿レベル

京都大学などの国際研究グループは、西アフリカのギニアで野生のチンパンジーの数十頭の群れを30年余りにわたって観察している。この群れでは、これまでに3頭の幼いチンパンジーが死んだことが確認されているが、母親は2歳半の子の死がいをミイラの状態になるまで27日以上背負って運び続け、ハエを追い払ったり、毛づくろいをしたりしていた。また、同じ母親のチンパンジーは、1歳の子が死んだ際は死がいを68日間肌身離さず運び続け、同じ群れの別の母親も2歳半の子が死んだ際、19日間、同じ行動をとっていたという記録もある。この群れでは文化的な伝統として、幼い子どもが死んだときに固有の行動をしているとみられる。

「愛情深い」あるいは「宗教的な」猿の群れのお話。

京都大学霊長類研究所は、「ヒトが死を悼み、弔うようになった起源が読み取れるのではないか」また「非常にまれで、しかも死を特別に扱うような行動」とコメントしていたが、これを聞いて不謹慎かも知れないがちょっと笑ってしまった。

これは「猿が人間のような感情を持って行動した」のではなく、「人間の弔いに関わる宗教心が猿レベルだ」ということである。

「牧師の言ってることは変だと思うが、出てしまうと葬式が心配だ」という年寄りは、各地の教会にいっぱいいるはずだ。まさに猿の発想である。

進化論もまた、己を猿レベルに貶める仮説である。「猿でいいのなら、猿でいろよ」というのが、神の答えだろう。

「無実の猿よりは、贖われる罪人であることを選んだ方が利口だぜ」というのが、私が伝えるメッセージジのアウトラインだ。

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