2010/04/19

アースデー打ち上げ茶話会

若いミュージシャンたちが、自分の人生を賭けて真摯に音楽と向き合う姿を見るのは何とも嬉しいものだ。しかし、好きな音楽で簡単に家族を養っていけるほど、世の中そう甘くはない。しかし、それが難しいからといって、簡単に諦めたり方向転換をする必要がどこにあるのだろうか。

壮馬とプライナスのふたりが、熱く語っているのを見て、ちょっと心がふるえた。彼らの姿は決して愚かではない。はっきり言って、今の日本の音楽シーンで彼らよりもすぐれたミュージシャンがそれほど多く存在するとは到底思えない。それは、単なる贔屓ではなくほぼ正当な評価だと思う。

客観的に見ても商品価値の高い彼らが、人から商品イメージを押しつけられることには強い違和感を感じている。それが何とも面白い。

彼らも自分の本当のレベルを知っている。成功するとかしないとか、食えるとか食えないとかじゃなく、そんなことでやりたいこと、やるべきことが左右されてはいけないと彼らは本気で考えている。自分たちの選択について、妥協の上で安逸をむさぼっている連中に忠告されるようなことではないと心の中で叫んでいる。それは実に正しい。

川名君は言った。「もう競争するのはやめた。大事なのは心といのち。自分を裏切らない生き方であれば、それは音楽でなくてもいいんだ」と。それは、「何としても音楽を続けたい。いつかは成功するんだ」という薄っぺらな夢を見ている者のことばではない。

別れ際に、壮馬とプライナスは各々の音源を交換して再会を約束していた。とっても美しい光景だった。「人の演奏を聴いても感動することなんかあまりない」と言っていた壮馬の方から自分のCDを差し出し。マミちゃんがそれに応えた。

後ろで見ていた私は、Uribossa氏と顔を見合わせて「俺たちも右肩上がりでいかないとね・・・」と決意を新たにした。

4 件のコメント:

  1. Saltさんのうれしい話を聞けて私もうれしいです。
    音楽はもちろん素晴らしいです。
    しかし、神が造られた「人」って本当に最高の傑作ですよね。神自身もそう言っているのですから。

    あー行きたかったな。

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  2. そう思います。

    創造する存在を創造する神は、まさにすべてのオリジナルです。

    すべての芸術は音楽に憧れる。そして、音楽は本質的に神を讃えるためのものです。

    すべての曲は、神の理にのっとった「順列・組み合わせ」です。偉大なのは、作曲家でも演奏家でもなく、間違いなく神なのです。

    「あー行きたかったな・・・・」ってことですが、実は、もしかしたら電気やさんが不意に現れたりするのではなどと思っていたりもしたのです。

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  3. 二人の接触をひそかに僕も注目していました。
    普段とても謙遜な彼等ですから気付かないんですけど、本当はとても熱くて、色んなものが見えているんですよね。

    僕も彼等のファンとして、ずっと彼等が作るものを見届けていきたいと思います。

    Saltさん、素敵なキャスティング、ありがとうございました。

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  4. いろんな化学反応がおこるのを見て、私はにやついているわけです。

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